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 親子・子育てミニストリー
お知らせ
子育てオンラインセミナー「子どもの心を育む〜その子『らしさ』〜」は終了しました。
アンケートを通して皆さんのご意見をいただき、今後のセミナー等を検討させていただきたいと思っています。

  下記URLからフォームに従ってアンケートの記入をよろしくお願いいたします。

  https://forms.gle/vR4KNs5xtx46TDJ77

子育てオンラインセミナー「信仰継承は主の恵み」
日程:9月28日(土)10:00〜12:00
講師:中谷美津雄先生(周東のぞみキリスト教会)
目次 
(画像をクリックし各項目へ移動)




1.子育ての喜び・課題

Ⅰ.子育ての喜び
  子どもは神の祝福である
子どもは神の祝福である

 聖書は「見よ。子どもたちは主の賜物、胎の実は報酬である。」(詩篇127:3)と記しています。胎の実・子どもたちは神様からの祝福である。これは、嬉しい祝福です。 ところが、聖書は、その冒頭部分において、はじめの人間アダムとエバに与えられた子どもたちの内に起こった出来事を隠すことなく記しています。兄カインは弟アベルを妬み、殺害するのです。私たちは主に子どもを与えられる中、喜びと希望に溢れます。しかし同時に、弱く、愚かな私たちにとって、自分たちの知恵や力で子どもたちを正しく育てることは出来ないことを示しています。

 今の世の中を見てみるとどうでしょうか。我が子をまるで自分の所有物のように考え、虐待し、時には殺害してしまう事件は次々に起こっています。まず、子どもたちを、神に与えられ委ねられた尊い命として見ることが、子育ての土台となります。

  子育ての目的
子育ての目的

 子どもが与えられた時、男の子だったら・・・、女の子だったら・・・とたくさんの夢を抱くかもしれません。優しい子に、逞しい子に、と親としての思いをもつことだと思います。

 しかし、前述しましたように子どもは親の所有物ではありませんし、親の夢を実現させる対象でもありません。子どもを神に委ねられた尊い命として見る時、子育ての目的ははっきりしてきます。

 ウェストミンスター信仰問答の第一問には「人の主な目的は何ですか。」との問いがなされ、その答えとして「人の主な目的は、神の栄光をあらわし、永遠に神を喜ぶことです。」と書かれています。ですから、親である私たちにとって、子どもたちがどんな職業に就くとしても、神の素晴らしさをあらわし、神を喜び、ほめたたえる礼拝者となるように導くことが目的、目標となるのではないでしょうか。

 御言葉を教え、共に生きる
御言葉を教え、共に生きる

 子どもたちが神を喜び、ほめたたえるものとなるためには、主の御言葉による教え、導きが必要です。家庭の中でみことばにふれることです。

 その一つとして家庭礼拝があげられます。朝食をいただく前に、或いは時間がなければ夜に、毎日は難しくてもある曜日、時間を決めて行うことではどうでしょうか。そして、その御言葉を分かち合い、共に生きることが家庭の中心となっていくことは大切なことです。 またトイレや部屋の目に付く場所に御言葉のカレンダー、壁掛け等をかけておくことも御言葉に近くあることに繋がると思います。

 主の日の大切さを教える
主の日の大切さを教える

 主の日を第一にすること、子どもに教えていくことは大切なことです。そして、それは親の姿勢が問われるところです。主の前にどのような態度で臨んでいるのかが、主の日に対する子どもの在り方に直結していくように思います。

 備えの土曜日に、親が礼拝に向けてどのように備えているか、子どもは見ています。日曜日に向けての準備を一緒にすることも子どもにとってその日が特別であることを位置付けることになるでしょう。着ていく服を選んだり、幼い子どもであれば持っていくおもちゃを選んだり、日曜日を楽しく迎える工夫することも良いと思います。子どもたちの集中力を考え、夜更かしをしないようにすることも大切です。

 親と子、共にささげる礼拝
親と子、共にささげる礼拝

 子どもは教会学校、親は大人の礼拝という形が見直され始めています。主の日の礼拝を共にささげることは子育てにおいてとても重要なことだと思っています。

  生まれた時から、主の日の公の礼拝は一つであることを教え、共にまことの主を礼拝する生活を送ることは、中学生になれば教会から離れる子どもたちを守ることになるのではないでしょうか。もちろん離れる理由は、部活動など理由は様々でありますが、礼拝の意味や大切さを知る前に去ってしまうことは、残念でなりません。

 共に礼拝をおささげし、共に同じ主の御言葉を聞き、学び、生きる。教会としても、委ねられた子どもたちのために祈りに励み、信仰を継承していくことは使命と言えるでしょう。そのためにも幼い子どもを連れて教会に来る親たちを愛による配慮や祈りをもって支える姿勢が求められることと思います。

Ⅱ.子育ての課題
 子どもが与えられる前に
子どもが与えられる前に

 主の前に結婚の誓約をし、夫婦としての生活をスタートしたら、子どものために祈ることから始めていきましょう。サムエルの母ハンナは子どもが与えられない中で苦しんだ人でありますが、その自分の満足のためではなく、子どもが与えられたら主に仕える者とすることを祈りの中で心に決め、主に約束していきました。主に委ねられる命を、正しく育むために、夫婦の中でこのような祈りをまずささげていくことが大切です。

 妊娠が分かったら
妊娠が分かったら

 妊娠をしたことが分かったら、家族への連絡と共に牧師に連絡をしましょう。そして、その成長のために祈っていただきましょう。

 この期間は、備えのためにも非常に大切な時です。この家庭教育部のブックレポートの中にも子育ての本を紹介していますが、御言葉に触れ、それを土台とした子育ての本などを参考にしながら、準備を重ねていきましょう。

 また、この期間、女性の側には身体的、精神的にも様々な変化が生じてきます。不安を感じたり、いらいらしたりすることもあるでしょう。その中で夫婦の結びつきは大きなことです。時間をとってコミュニケーションを取っていきましょう。そして何よりも御言葉から聞くこと、互いのために祈り合える関係を築いていただきたいと思います。

 成長段階における子どもたち
子どもが生まれたら

 子どもが誕生したら、牧師に連絡し、感謝と祝福を祈っていただく機会をもちましょう。そして、外出が許される時期が来たら、牧師に献児式をしていただくことをお願いしましょう。教会によって違いはありますが、証しをし、親として与えられた子どもをどのように育てていくのかを語り、牧師に祝福を祈っていただく機会です。子育ての中、牧師や教会の方々に祈って支えていただくこともとても大切なことです。

 子どもが生まれたら

(1)乳児期(0~1歳ぐらいまで)
乳児期(0~1歳ぐらいまで)

 生まれたばかりの赤ん坊でも人の声や顔に興味を持ちます。今までお腹の中にいた乳児にとって初めて外の世界との接点を持つようになったのですから当然なのかもしれません。しかし一方でその外の世界との関係における信頼感、それを構築する時期でもあるのです。自分の周囲に安心できる存在がいるかどうか。特に母親との関係において子どもたちに安心を与えられるコミュニケーション、スキンシップを心がけると良いでしょう。

 この時期において子どもの内に芽生える安心感、信頼感は成長をしていく子どもたちが周囲の人々とどのような関係を築けるか、その土台にもなっていくことでしょう。私たちが神様にそのままを受け入れられたように、その存在を喜び、受け入れることが大切です。

(2)幼児前期(1~3歳ぐらいまで)
幼児前期(1~3歳ぐらいまで)

 この時期は自立心の芽生えということが特徴的です。親や周囲の人々への信頼感を土台に自分の考えで行動し、それを主張、要求するようになります。

 この自立心の芽生えの中で、いわゆる「しつけ」という課題が出てきます。その代表的なことに、トイレトレーニングがあります。上手に排泄行為を出来るようになるのは個人的な差があります。このトレーニングの中で上手に出来るように励ましたり、自分で出来るように支えたりすることは大切です。叱りすぎることの中で、子どもたちが自分の価値を見失ったり、羞恥心をかかえたりすることがないように、愛を持った支援というものがしつけの中では必要でしょう。

幼児前期(1~3歳ぐらいまで)

 またこの時期の特徴として、何に対しても「いやいや」という態度をとることがあります。同じ「いやいや」でも時期において違うことがあります。伝えたいことが伝えられないことや自分でしたいのに出来ないために「いやいや」という表現をとる時期もあります。子どもの考えていることを理解し、受容しようとする態度が必要だと思います。

(3)幼児後期(4~6歳)
幼児後期(4~6歳)

 この頃になりますと子どもの中の想像力は活発になります。しかし、そこには大人と違い善悪の基準というものがない、もしくは曖昧です。ですから、親は叱ることも増えてくるでしょう。しかし、ただ禁止するだけでなく、子どもの想像力・行動力の成長を妨げないように、時には子どもと一緒にその発想やそこから生まれてくる結果を想像してみることも良いと思います。一言「危ない」というだけですべての行動を制限してしまうだけは、積極性やチャレンジ精神を失わせることになる場合もあります。そして失敗してこぼしたりした後には、このようにすればいいということを教えていくフォローもチャレンジする姿勢を助けていくことになるでしょう。

 ただ善悪という部分では、私たちには聖書という基準があります。その神様がそれを喜ばれるか、どうかという判断の基準を示していくことも必要でしょう。

(4)児童期(7~12歳・小学生)
児童期(7~12歳・小学生)

 児童期は小学校生活と重なります。学校に通いはじめ、幼稚園とは違い、様々な授業を通して学び、またその結果としての成績が出てくるのです。優等生・劣等生、出来る子・出来ない子、そのようなレッテルを、外側にも、内側・心にも、持ちやすい時期です。このような劣等感を感じる機会が多いと、集団行動の中で責任を果たすことや新しいことにチャレンジする心が育たなくなると言われます。ですから、劣等感を感じさせない工夫も必要になります。

 相対的な中で自己の評価をされる子どもたちに対し、「あなたは高価で尊い」とオンリーワンとして愛し、受け入れて下さっている神の愛を教えていくことが大切です。出来ても出来なくてもあなたを愛しているというメッセージを伝えていくことが、子どもたちの安心、励ましとなっていくことでしょう。

■ Q&A ■
Q1. 妊娠をしましたが、子どもを育てていく自信がなかなか持てません。どうしたら良いでしょうか。
妊娠をしましたが、子どもを育てていく自信がなかなか持てません。
A1.

 子どもを育てていくことに自信が持てる人はなかなかいないと思います。私たちに知恵や力があるので神様は子どもを与え、委ねて下さっているのではありません。いつでも共にいて下さり、折にかなった助けを与えて下さる主がいます。自分の能力、状況ではなく、神様を頼りにしていきましょう。

 また、教会の先輩ママたちの話を聞くことも大切です。マリヤもエリサベツのもとを訪問しました。神の家族の中で、支え合いましょう。

Q2

子育てについて相談できる相手や友達がいません。
子育てについて相談できる相手や友だちがいません。
A2.  子育てに悩んでいる方はあなただけでなく、きっと周囲にいると思います。同じ境遇の方々との分かち合いは、ファミリーミニストリーとして伝道の機会にもなります。牧師や教会の方々と相談し、地域に開かれた子育て支援の会を開くことも検討したらいかがでしょうか。テキストなどを用い、ママ友たちと小さな学びなどをするのはいかがでしょうか。子育ては夫婦だけでなく、周囲の協力、支援は必要なことです。
   また、地域によって違いはありますが、市町村の専門的なサポートもあります。インターネットや役所などで調べてみて下さい。

Q3

しつけについて悩んでいます。社会では幼児虐待などが取り上げられていますが、しつけとどのように違うのでしょうか。
しつけについて悩んでいます。
A3.

 聖書には「子どもを懲らすことを差し控えてはならない。」(箴言23:13)と書かれています。神を恐れるものとして子どもに正しさを教えていくことは大切な使命です。しかし、私たちには感情があります。そのままの感情で怒ることはしつけの域を出ていると言えるでしょう。イライラしたり、怒ったり、そのままの状態で子どもに向き合うことは決してプラスにはなりませんし、何を叱られているのか分からないのでは意味がありません。

 神にある愛をもって「子どもを懲らすこと」は決して虐待ではありません。具体的に教えようとしていることを明確にして、伝えることが必要だと思います。

Q4

子どもの成長が他の子どもたちと比べると遅いように感じるのですが。
A4.

 子どもの成長には違いがあります。比べることで親の側が心配しすぎたり、劣等感を感じたりする必要はないと思います。ただそのような比較ではなく、成長の段階で心配すること、例えば言葉を話し出す時期が遅いことや行動に落ち着きがない等、不安な思うことがあれば、まず牧師先生や個人的に相談できる相手に話をしてみましょう。

 その他にもブックレポートの中に小児科医の鍋谷まこと先生の著作「ゆっくり育て子どもたち」の紹介がありますので見ていただきたいと思います。成長の段階であの時に聞いておけば良かった、知っていたら良かったということがないように、アドバイスやその子にあった支援をいただくことは大切なことと思います。

子どもの成長が他の子どもたちと比べると遅いように感じるのですが。

2.資料

ダウンロード
ゆっくり育て子どもたち.pdf
PDFファイル 172.5 KB


ダウンロード
わが子をいつまでも愛する祈り.pdf
PDFファイル 167.0 KB


ダウンロード
子どもに愛が伝わる5つの方法.pdf
PDFファイル 190.5 KB


ダウンロード
子どもの将来を希望の目で育む.pdf
PDFファイル 155.8 KB


ダウンロード
父よ、父たちよ.pdf
PDFファイル 173.1 KB


ダウンロード
父親に贈る黄金のことば.pdf
PDFファイル 136.5 KB


ダウンロード
男の子を育てる.pdf
PDFファイル 194.1 KB

3.教会の取り組み情報

 高松泉キリスト教会  
 目的 又は 動機

子育て中の親子の憩いの場

 始めた年ときっかけ

2013年4月から

近所に自分の子どもと同じような年代の子がたくさんいた。横須賀中央教会でも同じようなプログラムを始めたので、高松でも始めようと思った。

 プログラム名・日程

「おひざだっこ」

毎月二回 水曜日、土曜日

 参加対象

就学前の子ども

毎回5,6組の親子が参加

 主なプログラム

絵本の読み聞かせ、手遊び

ママタイム(手芸など)

ランチタイム

ティータイム(毎回、本格的な手作りお菓子あり)

11:00から13:30

 使用 又は 参考になるテキストや教材

なし

毎月発行している教会ニュースレターを配布

 担当しているスタッフ

宮地宏一・恵

他 信徒2名

 参加費の有無・1回の実費

なし

0-500円

 連絡先

高松泉キリスト教会

087-867-2302

 茨木聖書教会  
 目的 又は 動機

 子育て世代へのアプローチと宣教のため     

 始めた年ときっかけ

  1996年 牧師夫人と教会員の有志のメンバーで当時の旧会堂を利用して開始

 2015年9月から、牧師夫人と教会員の有志のメンバーで、あいタイムを開始

 プログラム名・日程

1. 幼児教室ひかりの子

2. らみいらんど

3. 子育てサークルあいタイム

 参加対象

ひかりの子(満3歳から)

らみいらんど(満2歳から)※保護者同伴

あいタイム(0歳から2歳までの乳幼児)

 ※保護者同伴

 主なプログラム

1.幼児教室ひかりの子  

週2回(火・金) 9:30~13:30

(うち12:15~13:15は英語プログラム)

主な年間行事:入園式、遠足、保育参観、プール遊び、夏のお楽しみ会、運動会、芋ほり、クリスマス礼拝、卒園式

2.らみいらんど

週2回(火・金) 9:30~11:00

英会話(月1回)、リトミック等

3.あいタイム

週1回(月) 10:30~11:45

音楽あそび・英語・絵本の読み聞かせ等

 使用 又は 参考になるテキストや教材

 特にありません(1は自由遊びと礼拝式)

 担当しているスタッフ

 1.2

専任スタッフ2名(教会員)、

サポートスタッフ2名(教会員と伝道師夫人)

英会話教師1名(宣教師)、英会話スタッフ  1名(教会員)

3.牧師夫人、奉仕スタッフ4-5名

 参加費の有無・1回の実費

1. ひかりの子 9,600円/月

2. らみいらんど 3,500円/月

3. あいタイム 無料

 連絡先

  072-625-4074(茨木聖書教会)

 幼児教室ひかりの子ホームページ

 http://hikari.ibarakibible.com/

 子育てサークルあいタイム ブログ

 http://blog.livedoor.jp/aitime4074/

 学園前聖書教会  
 目的 又は 動機

 ①地域の子育て支援の働きとして。

②地域宣教の窓口の一環として。

 始めた年ときっかけ

  2005年4月から教会の信徒から絵本の読み聞かせを通して地域の親子への宣教の志から絵本の寄贈があり、始まった。

 プログラム名・日程

 「おひざだっこ文庫」

原則毎週火曜日10:30-11:45

 参加対象

 保護者と未就園児

 主なプログラム

①親子タイム(月2回)

絵本の読み聞かせ、からだ遊び、工作、牧師による子育てアドバイスの分かち合い

②ワークショップ(月1回)

文庫で使用する布おもちゃの製作、保護者向けプログラム

③カフェタイム(月1回)

おやつと自家焙煎珈琲の提供

④お弁当タイム(年5回程度)

 使用 又は 参考になるテキストや教材

「子どもに愛が伝わる5つの方法」

「聖書に学ぶ子育てコーチング」

 担当しているスタッフ

牧師夫妻、信徒2名他

 参加費の有無・1回の実費

ワークショップやプログラムの内容によって

材料費を徴収する場合がある。

 連絡先

 担当:吉田賜実姉まで